NSTManagerについて

 

 当院の院内ソフトウエアーNSTManagerNutrition Support Team Manager)は、患者様それぞれの状態に合わせた最適な栄養管理を行うことを目的としたシステムです。

 脳卒中では、疾患自体の侵襲で起こる代謝亢進や、脳損傷による意識障害、嚥下障害、嘔気・嘔吐、手術などにより、経口での食事摂取が難しい場合があり、しばしば低栄養状態に陥ることがあります。

 ADLActivities of Daily Living: 日常生活動作)と栄養状態とは密に関連しており、リハビリテーションを行うにあたって栄養は必要不可欠であり、また傷病の治癒過程においても全身的な栄養状態の維持は必須です。

 「NSTManager」は、十分な経口食事摂取ができない患者様のために、当センターが独自で開発した栄養管理システムです。

 本システムによって、患者様の実際の栄養消費量(*1)、食事や点滴等から得られる栄養摂取量(*2)ならびに患者様が必要とする栄養必要量を算出し、急性期から慢性期まで、エネルギーの消費と供給のバランスが適正となるよう、医師、看護師、管理栄養士、言語療法士(嚥下機能担当)等の多職種間の連携で管理をしていきます。

 本システムは、疾患侵襲以外の栄養障害因子を最小限にして栄養状態を維持し、病中病後のるいそう(痩せ)や身体機能低下による寝たきりを予防するのに有効と考えています。

 

(*1)患者様の基礎代謝量を年齢・性別・体格から計算して求め、それに疾患の種類や重症度、侵襲の程度、リハビリ強度、身体活動量を計数化したものを乗じて算出しています。

(*2)経口食、末梢点滴、中心静脈栄養、経管栄養など、実際に摂取した全栄養量を計算式を用いて加算しています。